ひな祭り(雛人形職人のつぶやき)

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「ひな祭り」の想い出ってありますか・・・?
嬉しかったり、悲しかっり、色々な思い出を持っている方・・・お幸せですね(^-^)
それはさて置き、
そもそも「ひな祭り」に飾られる雛人形って何だと思いますか??
雅で煌びやかな衣装をまとった雛人形たち・・・
美術工芸品?芸術作品?末代物・・・?
今では多くの販売店まで、このような認識で雛人形を扱っているようにも感じられます・・・。。

昨年読んだ方には、今年も同じような話で申し訳ありませんが、
産まれてこのかた雛人形に関係してきて、
あまつさえ、雛人形の職人になってしまった私ですが・・・^_^;
先々代より聞いてきた事や調べた事を私個人の考えである程度簡単にまとめてみれば、
・・・風呂敷を広げすぎると、収拾がつかなくなるので(笑

日本古来の土偶・人物埴輪など人間の形をかたどった形代(かたしろ)=人形(ひとがた)を使った身代わり信仰の現われで、
老若男女問わず、病や怪我をした時に草・藁などで身代わりの人形(ひとがた)を作り、患部を撫でたり、手で触れた後に、
厄災を封じ込めた形代を火に滅したり、海・河(川)に流していた道具(現代でも「流し雛」として残っている人形)(各地の神社で行われる夏越し(なごし)の大祓いの原形と言われています。)
が、やがて中国の重日思想(一度あることは二度あると考えられ、奇数の重なる日を忌み嫌い厄払いをする風習)を取り込んで、
上巳の節句に使われる天児(あまがつ)・這子(ほうこ)と言う、
それぞれ子供の枕元に置いたり、身につけたりする人形に発展していき、
それとは別に”源氏物語””枕草子”にもでてくる複雑な貴族社会において、
宮中で行われるさまざまな年中行事に必要な礼儀作法を、
幼少時から遊びの中で学ぶために使われていたと思われる
“ひいなあそび”の人形などと長い年月を隔て合わさって生まれたものだと考えられます。

今でさえ、お内裏さまとお雛様がペアで並んでいますが、もともとは一体の人形・・・
時代とともに、天児を男子・這子を女子に見立てて、
生まれてきた女の子が「いいお婿さんを迎えるように」との願いを込めて、
揃えて飾られるようになったとも言われています^m^
・・・お内裏様は、可愛い娘を持った父親にとっては、チョット憎い奴(爆

よくお客様に
「雛飾りは、どの位の年齢まで飾ればいいのですか?」
と聞かれますが、
こうした話を踏まえて、
お姫様をお嬢さんの花嫁姿・お内裏様を未来の旦那さんにたとえることより、

「身代わり人形なのでできれば一生飾って欲しいのですが、少なくとも、
お嬢さんがお婿さんを迎えるまでは飾って下さい。

と、お話をさせて頂きます(^-^)
※当地方では昔から、お母さんの雛人形は隣に座っているお婿さんが決まったもの・・・、
古い雛飾りを次の世代の女子に使い回しする事は、「既婚者に嫁げ・・。(妾になれ)」との意味合いにも取れるので
「子供を前代の厄災で汚し、婚期を無くす!!」
と言って、非常識な飾り方とされています。
従って、
県内各地で行われる「ひな祭り」のイベントなどでは、
一軒のお宅に、その時代々の数多くの雛飾りが並びお披露目されます(^-^)

ここまで付き合ってくれたみなさま・・・
もしかして、
「お雛さんを触っちゃダメ!!」
と子供に言い聞かせていませんか?^_^;

時折、祖母が雛飾りを見ては、
「昔の人は、雛人形は子供に触らせる物で、その子供が成人するまでに壊す物と言っていた。」
と話してくれた事を思い出します。・・・σ(^-^)は、バーちゃん子なのですw
『これは、本当に壊すという意味ではなく、雛人形を贈られた子供がある程度分別のついた年齢(七歳の祝い)になったら、
「親子で雛飾りを飾ったり仕舞ったりして、高価な物の取り扱い方を教えたり、お客さまを呼び礼儀作法を子供に教える祝い」であり、
その時、子供が雛人形や雛道具を壊してしまったとしても
「子供の”厄(厄災)”を雛人形に背負わせたと思い叱ってはいけない。」
と言う意味だよ。』

と私に教えてくれました(^-^)

けっして、高級品で無くとも好いのです。
どんな形にしても生まれた子供のための雛人形を揃えて、
できれば子供と一緒に飾り、触らせて、
子供たちの一年間の厄災を雛人形に移しとって貰い、
親子で”ひな祭り”の想い出を作ってください。
どんなに雅で綺麗な雛人形でも、それがお仕事であり役目です(^-^)
※クリスマスなどの西洋のイベントを否定する事はしませんが、
日本古来のこうした行事を行う事も大切だと思います。

衣装の色合わせやら禁色など話を広げると収拾がつかなくなるので・・・
この辺で手を止めておきます^_^;

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σ(^-^)が製作して、今期に販売した雛人形の写真です。
もちろん、
σ(^-^)は雛人形職人(雛人形胴柄師)になって、ようやく17年になるので、
サイトでも紹介している
衣装布の裁断→縫製→組上げ→振付までの十五人揃の雛胴の全工程・・・
普通の職人なら見ず知らずの下職に任せてしまうような仕事まで、一通りの仕事ができます。
でも、
この道56年の親父から言わせれば、まだゝひよっ子なのでしょうねぇ^_^;
まぁ~自分で納得してしまって天狗になったら、職人は終わりですから・・・日々精進々。。

それでも、勝ち負けで判断するのもなんですが、
そん所そこらの名ばかりの職人には負けません!!^m^ゞ

FUJIFILM FinePix S5 Pro
レンズ:AF-S DX Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G IF
フィルムシュミレーションモード:standard
SILKYPIXにて、記憶色1

追記:
当店が制作する水府雛・・・
昔から、
お姫様には、
衿元(姫衿)には、“魔除け”の意味合いの朱色(赤色)、
または、“長寿”を願う柿色(金茶色)、

若葉が伸びる姿に子供の健やかなる成長を願い、
“虫切り”“虫封じ”の意味合いを込めて、
緑色(若草色)の衣装を身に付けさせます。

・・・現在、当店で製作している多くの雛人形は、出袖口に見える単衣の色合いです(^-^)
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by koumonomio | 2008-03-03 10:20 | 季節の行事?
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